◆ 怖いけどちょっといい話 続き

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電話の続きから・・・
「関係ないってね、あなたが別人ってもうわかってるのよ」
「・・・・」
「人を騙してお金を巻き上げて、あなたそれで楽しい？」
「・・・・」
「あなたの親御さん、こんなことするためにあなたを育てたんじゃないわよ、あなたそれがわかる？」
「すいません・・・」
「悪いことやってるのよ、あなた」
「おばさん、すみませんでした」

彼は罪を認めました、彼女は優しく諭すように説教を続けました
そして、
「これからはちゃんとしなさい、そしたら私にあいさつに来なさい」
「え！私のような人間が伺ってよいのですか？」
「ちゃんと、まっとうな人間になったら来なさい、いい？」
「はいわかりました、おばさんホントにごめんなさい」


彼女は自分でも反省していました
夢中で現存する甥の名前を口走ってしまった事、思い込み過ぎて本人だと疑わなかった事、甥を心配し過ぎて本人及び自宅に確認の電話をしなかった事・・・

最近は、誰にも相談出来ないようなストーリーで詐欺を働くそうです
（不倫、わいせつ、セクハラなど）



翌日、℡のベルが・・・

「もしもし、おばちゃんヒロシだけど俺あれからいろいろ考えて・・・
　もう一度しっかり人生やり直そうと思うんだ。もう悪いことはしないよ
　これから、実家に帰ります。
　おばちゃんのおかげで、目が覚めました、ありがとう」

彼（ヒロシ）30歳は彼女の暖かい心の御蔭で新しい旅立ちをする事が出来ました
彼の気持ちが嘘偽りでない事を祈ります