◆ 怖いけどちょっといい話

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先日知り合いの方から、お聞きした話です。

夜TELのベルが鳴り「もしもし○○ですが」
「あ！おばちゃん、久しぶり、急で悪いけど明日叔母ちゃん家に行くけどいいかなあ？」
「○○のヒロシ？どうしたの」
「話したいことがあるから、とにかく明日行くよ」

翌朝、TELのベルが鳴り
「叔母ちゃん、ヒロシだけど事情があって家に行けなくなった」
「どうしたの？何かあったの？」
「実は、会社の人と不倫関係になって相手の旦那にバレちゃって・・・
それで慰謝料請求されて・・・それ払わないと会社にばらすぞって」
「・・・そうなのかい、いくら請求されたの？」
「それが１５０万なんだ、叔母ちゃん俺必ず返すから貸してくれ」
「ヒロシ、あんた会社の金は手をつけてないだろうね？」
「もちろん、そんなことはしてないよ、叔母ちゃんお願いします」
「分かった、それでケリつけられるんだね？」
「うん、叔母ちゃん感謝します。でね、この口座に振り込みお願い」
「後は何とかするからしっかりやりなさい、いいね」


彼女は家の中から１００万円を用意し、残りの５０万円は○○銀行の預金から引き出す事にして銀行へ向かいました
銀行で手続きを終え、帰宅した彼女「甥のヒロシが心配してるだろうから電話してあげよう」と思い、着信履歴からヒロシの携帯へかけてみました

すると「こちらはAU○○サービスです、おかけになった○○はただいま電話に出るｺﾄが出来ません」何度かけても繫がりません

ようやく、ここで彼女はこの℡がおかしい事と甥と名乗るヒロシの存在が疑惑に変わったのです
すぐさま先ほどの○○銀行へTELし振込み手続きをストップさせました

間一髪セーフ、そうですこれがあの「おれおれ詐欺」なのです

数分後、またTELが鳴り響きます
「おばちゃん、振り込んでくれたか？」
「うん、ところでヒロシのお嫁さんは何て名前だっけ」
「･･･････・・・・・・・・・・そんなの関係ないじゃん」


続く